ナカミチ CD2の補修
CDトレーが開かず使えない。
◆症状
電源投入してみたけど使えない。
◆補修1
①分解
上蓋を外した。本来クランプされてるはずのケーブル類がクランプされて無い。更に、あるはずのネジが無かったり、過去に弄られた形跡がある。

②メイン基板
•過去に修理された形跡は無さそうだった。しかし、なぜか±5V電源の出力がNGだったので7805と7905を交換して復旧。
•各部に半田クラックがある。こんなのがいくつもある。ギリギリ接触不良にはなってない様だけど補修した。

・アナログ回路を除くデジタル回路の全ての電解コンデンサとトランジスタを外してテスターで故障してない事を確認。
③CD部
•全体
ネジが無かったり、ネジ山が潰れていたり、過去に修理を試みた形跡がある。光ピックアップの調整ボリュームにマーキングの跡がある。ケーブル類も引っ張って傷が付いているので、断線してないか確認。
•マイクロスイッチ
CDトレーの位置を検出するマイクロスイッチが破損していた。流用部品を探した後に破損したマイクロスイッチの破片が見つかった。色々考えた結果、再利用する事にした。


•チェンジャー部
モーター3個(ピックアップ/CDトレー/7連奏)を駆動しているゴムベルトが伸びていたので全て交換。幸いモーターは大丈夫。トレーの開閉、CDのストアなどの機構は正常に動作する様になったけど肝心のCDを認識しない。
※CDトレーを駆動するベルトの交換
最初に本体からCDメカを取り出す→CDメカの前面にある金属蓋を外す(ネジ4個)→前面右側にある白色のプーリを回してCDトレーを引き出す→CDメカを外す(ネジ4個、内1個はマイクロドライバーでクッションを外さないとネジにアクセスできない)→CDトレーを駆動するゴムが見えたら、隙間からゴムを交換する。
•RF基板
容量抜けしている電解コンデンサを交換した。
トレーベルトのゴムと一緒に交換した方が効率が良い。基板はCDメカにネジ2本で固定されてる。1本はサイドの隙間からアクセスして外す。次にピックアップの2個のコネクタを外す。更に、CDトレーゴムの交換の手順に従い、CDメカを取り外して外す。モーターのコネクタを外して基板を取り出して、電解コンデンサを交換した。
その他にもサーボICもダメで交換したり、ボリュームは組み込むと調整できないので半田面に移動したりした。

•ピックアップ
出力ボリュームにマーキングした跡があり、過去に弄られてて、レンズは綺麗そうだったけど、レーザー出力が出ない。ピックアップを交換する。代替品はこれまで幾度か購入したけど、かなりの確率で使えないものがある、純正品は入手出来ないので仕方ないけど、今回は2個目が使えた。
◆補修2
そろそろ復旧するはずだけど、CDを認識しない状態から抜け出せない。やはり、マニュアルにあるKSS152Aへの交換が必要なのか?しかし、純正品は入手できそうにないし、代替品も高価なので、購入する前に、マニュアルを読み返した。しかし、良案は思いあたらない。初心に帰り部品の良否確認をする事にした。
最初は電源、次にメイン基板の半田不良、電解コンデンサとトランジスタの確認、配線とコネクタの接触不良を確認した。
結果、CDを駆動する4ピンコネクタに接触が不完全になるポイントがあるのを見つけた。内部で隠れ断線していた。接触不良か否かを見極めるのは難しい。部品取りのコネクタケーブルから丁度良いケーブルを見つけて交換した。


結果、CDを認識できる様になった。本来なら、ここから各部の調整が必要なんだけど、とりあえず手持ちのCDとCDRは読み込むので、完調では無いけど、今回はここまで。
おしまい
東芝 GP15
ターンテーブルが回転せず、レコードが聞けない。

◆症状
回転しない。

◆確認と補修
•電源
電源は問題無さそう。
•モーター
電源ONでモーターは回転するけど、過去にモーターを接着剤で位置に固定した跡がある。何故そうしたかは不明だけど、?な位置で固定されているので、これが原因でモーターの軸とプーリーが接触せず、ターンテーブルが回らなかった。適切な位置に固定して、ターンテーブルが、回る様に調整した。


•スイッチ類
回転切替、スピード調整。念のため分解して清掃した。
•回路部品
真空管は?念のためスピーカー、ボリュームは分解清掃した。
•カートリッジ
古いグリスで汚れて固まっていた。分解して出来る限り清掃した。
◆結果
回転切替ができる様になった。音量が小さい
のは真空管かな?今回はここまで。
おしまい
折れたトランジスタ足の補修
トランジスタの足が折れてしまった。いつもなら再利用しないけど、やってみたら上手くいった
✳︎写真は撮り忘れた。
◆トランジスタの状態
トランジスタの足の部分がポップコーンみたいに膨れてた。ピンセットで突いたらポロっと取れ、中から錆びた足が現れた。錆びを落そうとしたら、足の根本からポロっと折れてしまった。
◆補修
①トランジスタのモールドを削る
足が見えないので、このままでは半田付けできない。先が細い工作用のナイフで、ゆっくり少しづつ、トランジスタモールドを削って、何とか金属が見える様になった。
②足の取り付け
トランジスタから見える金属部分の面積は小さいけど、これ以上削ると壊してしまいそうだった。そのため、折れた足の代わりに細い線材(0.5mm程度)を使う事にした。先ずは線材をトランジスタの足と同等の長さにカット。次にトランジスタの金属部分と線材が接触する様に位置決めしてテープで固定。この状態で慎重に半田づけして、何とか固定した。
③動作確認
テスターで正常に動作する事が確認。
④プラリペアで足を固定
半田付けした部分をプラリペアで固定。これで作業完了。
*たまたま上手くいったけど、新しい部品を使うのが正しい補修方法だと思う。
TRIO KA-9300 その3
縁あって音がでない3台目がやってきた。出来るだけオリジナル状態を損なわない様に復旧させたい。 これまでは電源投入して、症状を確認してから作業を始めたけど、今回は3台目なので、過去の不具合を一通り確認してから電源投入する事にした。
◆症状
•音が出ない。
•セレクターが固着して回らない。
◆補修
【内部の確認】
パネルにヤニが付着していたので、内部も汚れていると思ったけど、それほど汚れてなかった。また、いじられた形跡も無さそうだ。

電源部の大型電解コンデンサに液漏れは無い。ヤニやホコリもほとんど無く問題なさそうだ。

【リレー】
以前、リレー端子の根元にある樹脂部品が割れていた。今回は問題無いので、念のため接点を清掃して再利用する事にした。
【メインボリューム】
以前、メインボリュームに半田不良があった。今回は問題無かった。
【その他のボリューム】
ヤニ汚れやホコリの付着は無さそうなので、分解清掃はせず、グリグリまわして内部端子の自己清掃をした。
【プッシュスイッチ】
ヤニ汚れやホコリの付着は無さそうなので、分解清掃はせず、ON/OFFを繰り返して内部端子の自己清掃をした。
【固着したセレクター】
接点を綿棒で清掃。ベアリングを清掃して固着を改善した。
【電源基板】
以前、電解コンデンサが液漏れしてた。今回は全ての電解コンデンサを外して確認した所、液漏れは無かった。オレンジ色の2個を残し、その他の電解コンデンサを予防交換する事にした。その他、トランジスタの足は出来る限り清掃、最後に半田不良や経年劣化で発生したと思われる僅かな半田割れを見つけたので補修した。

【おまけ】
このアンプが発売された1976年当時は喫煙率が高かった。酷いものは基板がヤニでベタついた所にホコリが溜まっていて、根気強く清掃せねばならない。今回もパネルにヤニが付着していたので清掃を覚悟していたけど、予想に反して綺麗だった。もしかしたら、使用時間が短いのかも知れない。
◆電源投入
【プロテクト解除】
電源ONでプロテクトが外れる事を確認。
【電源電圧】
出力電圧に問題無い事を確認。
【AUXやPhono】
音がでる事を確認した。
【ボリュームやセレクター類】
調整に問題無く、ガリも無い事を確認。
◆最後に
結果的に今回は軽整備で復旧した。音が出なかった要因としては固着してたセレクターの接触不良かな?最低限の補修で延命出来れば良いと考えて始めたけど、少しやり過ぎたかもしれない。
おしまい
TRIO KA-9300 その2
今回は2台目なので、思い出しながら作業開始。 いじられた形跡は無さそう。
◆点検。
•電源
大型コンデンサの液漏れは無い。左右電源の ±63V出力も正常。プロテクトは解除する。
•リレー
今回は問題なかったけど念のため交換。
•セレクター
ガリがあるので、取り外して分解清掃。
•スロット式の電源基板
液漏れは無かったけど、念のため過去にNGだった電解コンデンサを交換。
※問題発生:ここまでで、普通に聴ける様になったけど、エージングしてたら突然左CHからノイズが発生する様になった。
◆補修
•ノイズの症状
プロテクトが解除されると、左CHからゴソゴソ、バリバリとノイズが聞こえ始める。突然バツンと大きな破裂音がノイズが聞こえる事もある。(ノイズはボリュームと連動しない)
•切り分け
背面のプリ/パワーの切替スイッチで、ノイズ源を切り分けた結果、パワーアンプに紐づいている事を確認できた。
•作業開始
音は出るので、恐らく、パワーアンプ(左CH)のどこかでレアショートした事が原因と推測。ここからが大変だった。
①パワーアンプ基板
ウイスカが発生してレアショートしている事を疑い作業開始。全てのトランジスタを全て外し、足を磨いて、テスターで確認。トランジスタの足はそこまで黒くなく、ウイスカが原因では無さそう。
•シールドケース
蓋を開けて内部を清掃。過去に金属ケースのメッキでウイスカが発生して、棒状の金属が剥がれ落ち、誤動作の要因になった事もあり、念入りに清掃。
外して基板のピン間を清掃、液漏れ無く容量も問題無いので交換せず。
•基板
ヤニとホコリを丹念に清掃。

②汚れ
長年の汚れで端子間でレアショートしている事を疑い作業開始。根気強く清掃する。
•基板間の配線
主にパワーアンプに至るラッピング。まずはテスターで導通を確認。また、左右がショートしてない事も確認する。次に配線の被覆を念入りにクリーニング。最後に隣の配線と接触しているものは僅かでも距離を離す。
•プリパワーの切替スイッチ
テスターで抵抗値を確認。配線に付着した汚れを清掃。端子に配線が接触しない様に僅かでも距離を離す。
•スピーカー端子
端子に付着した汚れを清掃。プラスマイナス端子に他の配線が接触しない様に僅かでも距離を離す。
これらを根気強く繰り返すのだか、これが一番大変だった。全体を分解し、配線に気をつけながらラッピングに負荷が掛からない様に、開いた状態で作業したので数日掛かってしまった。


◆最後に
バリバリ音の原因は配線の汚れによるレアショートだった。ノイズが混入してからは、トランジスタに負荷をかけない様に注意して作業せねばならず、とても大変だった。
おしまい
TRIO KA-7700D
1976年頃に¥110,000で販売されてたプリメインアンプ。ボディ両側面に冷却フィンがあるのが特徴。チューナーはKT-7700と組み合わせた。


◆状態
左chの音が途切れたり、音が出なくなったりする。ボリュームを回すとバリバリ音が入る。
◆補修
①左chの音が途切れたり、出なくなる
写真を撮り忘れた。以前のKA-9300と同じ症状。スピーカリレーを確認したら、KA-9300と同じリレーが故障していた。リレー端子の樹脂が破損して接触不良になっていた。リレーを交換して復旧。
②バリバリ音が入る。
写真を撮り忘れた。ボリュームを回すと一般にあるガリとは違う大きなノイズが混入する。上蓋を開けると4連ボリュームが見えた。調整するとボリュームがぐらつくので、軸を固定するナットを締めたけど改善しない。再び観察するボリュームを回す度に1番手前の蓋が僅かに開く。良く見たらボリュームの蓋を固定する4点の爪が緩んでたのが、ぐらつきの原因だった。爪を締め込んんだら、バリバリ音は無くなった。
おしまい
サンスイ AU-D907G EXTRA
1983年頃に¥17,8000で販売されてたプリメインアンプ だ。

◆症状
プロテクトが掛かったまま解除しない。
◆補修
何があるか分からないので、闇雲に電源を投入せず、ある程度怪しい所を潰してから電源投入する事にした。
①電源の確認
過去に弄られた形跡は、無さそう。
大型の電解コンデンサに液漏れは無い。

10Ωの抵抗も正常
②リレーの確認と清掃
背面を分解。リレーにアクセスするにはスピーカー端子を外す必要がある。

3個のリレーを外して端子を丁寧に清掃する。



半田も補修する。
電解コンデンサも交換。

③POWERアンプ基板
プロテクトが解除しない要因は様々。もし、パワーアンプICが故障していると、費用が嵩むので、ザックリ状態を把握するためにも、写真の2枚を確認する事にした。

まずはヒートシンクを外し、半田で固定されてるケーブルを外し、基板を取り出す。

回路図が無いので、地道に半田クラック、電解コンデンサの液漏れ、抵抗の断線、トランジスタやダイオードの故障の有無を確認。
半田クラックが数カ所あったが、大きな熱が印加された様な形跡は認められず、最大の懸念事項だったパワーアンプICは問題なかった。
しかし、1番ひどかったのは液漏れ。写真中央の茶色の電解コンデンサなんだけど派手に液漏れして、周囲の部品の足まで影響が出ていた。


次にトランジスタの故障。下記写真で左上にある電解コンデンサの脇に実装されていた2SC1904が故障していた。脇にある電解コンデンサを固定するために使われた接着剤が悪影響を与えた様だ。プロテクトが解除出来なかったのはこれが原因かと推測。

④セレクターの清掃
INPUTセレクターと、RECセレクターを分解して清掃。端子が真っ黒、ここまで真っ黒だと自己清掃機能が働かず、接触抵抗が上がって、切替るとボツっとノイズが入る。
⑤電源投入
ここまでで事前にできそうな作業が終わったので電源投入。無事にプロテクトは解除。IN PUTセレクターのノイズもない。
今更だけどAU-D907F EXTRAのサービスマニュアルを入手。機種は違うけどもっと早く入手すればここまで苦労しなかったかも?
⑥スピーカーDC漏れと、BIAS調整
最後に調整。
調整ボリュームは4個、これは結構な確率で故障してるので迷わず交換。
BIAS調整端子は写真の場所に4ピンコネクタが実装されている。信号は写真左から、Lch(-)(+)Rch(+)(-)

DC漏れ→BIASの順に調整した。写真はBIASで約10mVに調整。


PHNO1/2,AUX,TUNERを切替ながら、数時間鳴らした。サンスイらしい元気な音が復活した。めでたしめでたし^_^
おしまい。