osakanatarouのオーディオ修理ブログ

古いオーディオ修理

sl-1300mk2 修理 その3 (3Dプリンター偏)

前回のつづき

その2の補修で、問題くレコードを聴ける様なったが、強度的に何と無く不安が残ったので、3Dプリンターで作った部品でやり直した。

 

3Dプリンターの部品

補強前

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補強後(各部を補強して細部を成形)

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◆組み込み

リングを装着して、板金に嵌め込む。

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その後もリフターの動きやミュートポイントを微調整しながらアームに組み込んだ。

 

◆試聴

カートリッジを取り付け、アームとリフター高さを調整。

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レコードをセットし再生。連続再生なども問題無い。

 

◆最後に

当時の高級機なので、見た目も使い勝手も良いが、残念ながら現存しているSL-1300mk2(1400mk2、1500mk2 )はアーム内部のプラスチック部品がほぼ割れている。見分け方は手動でリフターが上下しないものは全てこれに該当するので、手を出さない方が良い。しかし、そこさえ修理すれば電解コンデンサなど電気部品は問題無い。今回はプラスチック部品を補修する方法と3Dプリンター部品に交換する両方を試した。補修後はまた割れてしまわないかと心配したが、3Dプリンター部品に交換した事でスッキリした。これで安心してレコードを楽しめる。

 

おわり